味シメジといわれているヒラタケのびん栽培
大久保 彦


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(1) 材料

針葉樹のオガクズ・つけ物用ぬか
種菌を森産業より購入
ビンを信濃農材より購入
(2) 作業日程
 −−−61年2月7日−−−
  • オガクズと米ぬかを3:1に混ぜて水を加えて培地を強く握りしめた時、指の間から、水がにじむ程度にする。
  • 培地をビンに詰め、高圧滅菌釜で2時間滅菌する。
  • 滅菌釜がさめたら、ビンをダンボール箱に入れて放冷する。
 −−−2月8日−−−
  • 手を薬用セッケンで洗い、70%アルコールで消毒して、種菌をビンの培地に入れる。
  • 定温器の温度を25度にセットする。
  • 一部のビンは理科室に置く。
 −−−2月28日−−−
  • 定温器に置いたビンは、全面、まっ白になってきたので、菌掻きを行った(一斉に芽を出すため)。
 −−−3月6日−−−
  • ビンの中に「鉱物のような結晶」ができた。ビンのフタを少しずつ開けて、酸素の補給をする。
 −−−3月10日−−−
  • 収穫(市販されているシメジより、カサの色が濃かった)。
 −−−3月13日−−−
  • 理科室に置いたビンのものを菌かきした(定温器でなく、普通の部屋においたもの)

(3) まとめ

  1. 製材所でもらったオガクズは、松であったので、滅菌後も「やに」の結晶が残った。しかし、きのこは生育した。
  2. 収穫まぎわまで、ビンのフタをあまり開けなかったので、きのこの柄の割にはカサが小さかった。
  3. 種菌を培地に入れた後、保管する場所により、かなり生育差がでた。
  4. ビンの底まで、種菌がまわるのに時間がかかった。

参考文献:財団法人・日本きのこセンター「やさしいきのこ栽培」家の光協会 (1400円)




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