確信を持って食べたい
渡部政成(北埼玉郡)


a  96年暮れに入会したばかりの新会員です。私は渓流釣り(イワナ)を通してキノコの魅力に取りつかれました。テント持参で奥山へ出かけ、食料は現地調達を基本としているため、キノコはとても貴重な現地食となります。
 まぐれでマイタケを見つけたときは、文字どおり舞ってしまいました。雨の後など、杣道を歩いているだけで色々なキノコに会うことができ、名前が分かったらどんなに楽しいかと思います。こんな動機で入会しました。当会の趣旨に反するかも知れませんが、私は「もっと、もっと色々なキノコを食べてみたい」のです。毎年、何種類か私にとっての「新種」を試食していますが、あとでドキッとすることがあります。
 97年の例では、福島県・甲子山の登山道で見つけたムレオオイチョウタケです。ミズナラの根元に3本かたまって、大きいのは傘が30センチ、柄が直径5センチほどあり、肉がしっかりしていてとても美味しそうです。ホコリ臭い匂いがしましたが、直感的にオオイチョウタケが食えるんだから「食える」と判断し、1本を油炒めにしました。歯ざわりはとても良かったのですが、ホコリ臭さは抜けません。茹でこぼせば臭さは抜けるのではと試したがやっぱりだめでした。7月、熊谷のキノコ展示会場に「毒」と書かれてあり、冷や汗が流れました。
 当会場の鑑定会で福島先生が「ヤマドリタケモドキはうまい」といっていたので、8月栃木県の三斗小屋にでかけ、なんとかヤマドリタケモドキ・モドキ(確信がないので)を4本見つけ、油炒めにして食べました。歯ざわり・味よし、体調に異状なぢ、でも確信は持てない。やはり、キチッと勉強しなければと思った。なお、この日はタマゴタケが大量発生していて50本ほど見つけ、また、この場所では初めてチチタケも5本見つけることができました。三斗小屋はコナラを中心とした広葉樹林とモミ・カラマツなどのマツ類がまざり、ハナイグチやアカモミタケ・クリフウセンタケなどおいしいキノコがたくさん出るところです。案内します。だれか詳しい方ご一緒して下さい。



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