県立美の山公園観察会

野外観察会幹事・報告:吉田考造
開催日・天候:7月20日(金)海の日、晴れ
開催場所:秩父郡皆野町、県立美の山公園山頂付近

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a 秩父郡皆野町、県立美の山公園山頂付近で観察会を実施しました。
この時期、4回目の観察会で、ほぼ例年同様、最終的参加者は57名でした。今までは長瀞町の県立自然史博物館集合、車で移動という日程でしたが、今回は時間的な節約もあり、直接、山頂直下の駐車場といたしました。鑑定会会場も下草がきれいに刈り払われていたサクラの木の下となりました。暑い最中ではありましたが、木陰で涼しく、噴き出した汗も引っ込んでしまったという快適な場所でした。駐車場も広いところから、集合場所としてはまずまずの評判でした。 さて、きのこの発生状況はどうかといえば、4,5日前から夕立もあり、適当なお湿りで期待されましたが、蓋を開ければ5,6種しか見つからず、これでは勉強会にならないのではと心配しました。しかし、57人の目はすごい、下記の通りとなりました。鑑定は福島、大舘、柴田さんの3方にお願いしました。特に、大舘さんからは一度にたくさんのニガイグチの仲間がみられたことから、この仲間を勉強するのにいい機会ということでした。

確認種(同定カードに基づく)
イグチ類イグチ科:アメリカウラベニイロガワリ、コガネヤマドリ、ダイダイイグチ、ヒイロウラベニイロガワリ、ミヤマアシベニイグチ、キイロイグチ、クリイロイグチモドキ、ウラグロニガイグチ、オリーブニガイグチ、キニガイグチ、チャニガイグチ、ニガイグチモドキ、ニガイグチ属の仲間、ブドウニガイグチ、アカヤマドリ
キクラゲ類:ツノマタタケ、アラゲキクラゲ、ハナビラニカワタケ
子嚢菌類:オサムシタケ、タケリタケ、ミミブサタケ
ハラタケ類キシメジ科:ムレオオイチョウタケ、サマツモドキ、ヒロヒダタケ、オオホウライタケ、ワサビカレバタケ
テングタケ科:カバイロツルタケ、ガンタケ、コシロオニタケ、コタマゴテングタケ、コテングタケモドキ、タマゴタケ、ドクツルタケ、ハイイロオニタケ、ヘビキノコモドキ
その他のハラタケ類:ハラタケ属の仲間、ニワタケ、ウスヒラタケ、トキイロヒラタケ、オオキヌハダトマヤタケ、アセタケ属の仲間、キチチタケ、チチタケ属の仲間、オキナクサハツ
ヒダナシタケ類:チャウロコタケ、ホウネンタケ、キアシグロタケ、ハチノスタケ、ヒイロタケ、ホウロクタケ、ヤケイロタケ
腹菌類:コイヌノエフデ、ノウタケ

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a [追記]
3日後の7月23日(日)、博物館主催の野外観察会「きのこをさがそう」を長瀞町の宝登山山麓で実施しました。20日の美の山観察会にも参加し、唯一、冬虫夏草のオサムシタケを採取した両神村の加藤優祈くん(小2)親子が再び、オサムシタケを始めとして、カメムシタケ、ハナサナギタケ、コガネムシタンポタケ、など6種の冬虫夏草を発見・採取しました。

オサムシタケ(幼虫) オサムシタケ(成虫)


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