群馬の玉原・武尊宿泊勉強会
世話人:大久保 彦、藤野英雄、松村祐二、野沢潔
報告:大久保 彦、藤野英雄
確認種記載:藤野英雄
開催日:2002年10 月11日(金)〜12日(土)
集合・宿泊場所:沼田市上発地 温泉旅館 水芭蕉
観察地:群馬の玉原・武尊付近
参加者:会員24名


a (※世話人の大久保彦、藤野英雄の両氏からそれぞれ報告文をいただきました。内容が重複する部分もありますが、両方とも掲載します)

 今回は昨年の研究会活動に関するアンケート結果に基づいて、平日の金、土に実施して見ました。きのこ不作の年の割には多数きのこが観察できましたし、往復とも交通渋滞あわず済みました。懇親会はキノコ談義を中心に盛り上がりました。
 この時期は紅葉の季節て゛シモフリシメジ、ムラサキシメジ、クリタケ、ムキタケ等のキノコが発生していました。同定については神ナロウド氏にも協力していただきました。
 宿泊を予約していたおかみが五十肩になり、急遽宿泊場所を1キロ先の旅館水芭蕉に変更して参加者にご迷惑をかけました。
 翌日は武尊で小熊が登山道を横切るのを目撃できて感動しました。
参加者が意外と少なかった点を考えてみると平日のため、仕事の都合がつかず、参加できなかった仲間が多かったように思われます。来年度は土、日に実施する方向で検討します。(大久保彦)

 今回の観察会は、初めて平日を含む金〜土で行ったためかどうかわからないが、参加者が25名と少なかった。これは事前のアンケート調査ではわからなかったことであるが、「いつも同乗させていただいた運転手の方が現役世代なので、その方が出席できないと結局足がなくて参加できない」との声が聞かれました。
 また、宿に予定していた「よしみ荘」の女将が直前になって五十肩になり、引き受けできないとの連絡があり、よしみ荘の紹介により宿が「水芭蕉」に変更になりました。でも、部屋もゆとりがあり、食事も良く、皆さん満足の様子でした。
 さて、きのこの発生ですが、全体に発生量は少なかったように思えました。10月2週目に入ると秋も本格化したためか、夏型タイプのベニタケ科、テングタケ科はほとんど見られませんでした。
 また、三日間快晴続きの後だったためか、チシオタケ属、ヒトヨタケ科、オキナタケ科なども見られなかったようです。
それでも、クリタケ、シモフリシメジ、ムラサキシメジが最盛期に入りつつあるようでした。武藤さんがとてもおいしそうなシモフリシメジを見つけて、とてもご満悦の様子でした。
 同定については、遠路青森より参加していただいた神ナロウドさんに多大なご協力をいただき、私と大久保さんで同定しました。
 翌日は9時に解散となり、我々は野沢さんの案内でコガネタケの菌核を見に行きました。その後、武尊山の登山口周辺の尾根を散策して見事なクリタケの株を見つけ、お土産にすることができました。(藤野英雄)




確認種
[ヒラタケ科]
キヒラタケ
[ヌメリガサ科]
オトメノカサ
[キシメジ科]
ハタケシメジ
ブナシメジ
シロタモギタケ
オオキツネタケ
ツキヨタケ
ホテイシメジ
オオジョウゴタケ(地方名)
オシロイシメジ
ムラサキシメジ
ミネシメジ
シモフリシメジ
カラマツシメジ
ナラタケ(ナラタケ属内の分類はしなかった)
ムキタケ
ヌメリツバタケモドキ
ツエタケ
アシナガタケ
アカチシオタケ
ウスキブナノミタケ
[テングタケ科]
ベニテングタケ
カバイロツルタケ
[ハラタケ科]
コガネタケ
[ヒトヨタケ科]
キララタケ
ムジナタケ
[モエギタケ科]
モエギタケ
クリタケ
ニガクリタケ
ヌメリスギタケ
シロナメツムタケ
チャナメツムタケ
[イッポンシメジ科]
クサウラベニタケ
[イグチ科]
アミハナイグチ
シロヌメリイグチ
ハナイグチ
アミタケ
ヤマイグチ
[ベニタケ科]
ドクベニタケ
キチチタケ
アカハツ
[エゾハリタケ科]
ブナハリタケ
[多孔菌科(広義)]
トンビマイタケ(ブナマイタケ)
シロカイメンタケ
アシグロタケ
ヤニタケ
オツネンタケモドキ
ハカワラタケ
ツリガネタケ(小型タイプ)
[マンネンタケ科]
マゴジャクシ
[ホコリタケ科]
ホコリタケ属(1種)
[ノボリリュウタケ科]
ノボリリュウタケ
[チャワンタケ科]
チャワンタケ属(2種)
以上54種



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