きのこ講演会
開催日時:2006年2月18日 13:30
集合場所:上尾市自然学習館
参加者:45名
世話人:松村祐二、上原貞美、籾山清、富田 稔、
報告 :上原貞美

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当会の副会長で、現在さる企業できのこ栽培の研究部門を担当されている福島氏によるきのこの講演会が「きのこ雑感」のテーマで行われました。

 主としてきのこ栽培には欠くことのできない菌株の採取(培養)のお話でした。

腐生菌は勿論、現在は菌根菌も数種培養可能との事です。また各種の培養時における菌糸の伸びていく状況や、菌叢の形や色にそれぞれ特徴が見られ、近い将来にその研究の成果をまとめて発表する予定があるとのお話でした。

 大まかな栽培の手順は、@菌の採取→A培地の選定→B培養→C菌糸の増殖→D菌糸束の形成→E子実体原基の形成→(培地の選定)子実体(きのこ)発生ということらしいのですがEまでは何とか出来ても、実際きのこを発生させて生育するに至るまでは並大抵のことではないらしいようです。しかも企業である以上この一連のサイクルをいかに短縮するか、また見た目も、味も、取扱い易さも、三拍子そろった商品価値の高いものを要求されるわけですから苦労は絶えないようです。

 また商品として成功させる秘訣はいかに数多くの品種を収集できるかにかかっているようで、その中から最も優秀な品種を栽培種として選定し栽培するということのようです。

 先年訪れた石垣島の話もありましたが、その中で、石垣島在住の高橋春樹氏が研究されたイグチ類の話や、島の樹木の板根は貴重な雨水を逃さないように形成されるのである、というお話は興味を惹かれました。

        島の板根                           ウロコキイロイグチ

 終了後行われた懇親会も皆さん大変満足されたようで、おおいに盛り上がっておりました。




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