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　　　■ 夏期宿泊観察会

　　　　開催日：2010年8月25日（水）～26日(木)

　　　　宿泊・集合場所：栃木県那須町・おおるり山荘

　　　　観察地区：那須高原一帯

　　　　参加者：40名

　　　　世話人：吉永　潔、上原　貞美

　　　　報告：上原　貞美

　　突然久しぶりの雨に見舞われた。今日宿泊する那須のホテルの駐車場でのことである。
　以前ここに来てホテル脇に林道の入り口を、発見しておいたのだ。とにかく初日は何も考えずに真っ直ぐこのホテルを目指した。裏山に入ってみると入り口付近はなだらかで、ぽつぽつきのこも散見できた。してやったりと思ったところが林道をしばらく進ん行っても、峻険できのこの観察をできそうな場所は無い。早々に引き返し今度は尾根筋をカラマツがあるところまで登ってみたがチシマザサが密生していて藪こぎが並大抵ではなく、無駄な努力を重ねて降りてきた。しかしこれで夕食のビールがひときはおいしくなったのは事実だ。そこでお昼になったので弁当を車のそばで食べ終わったろ降りだしたのである。
　この辺が日常的にこのパターンの天候ならきのこの発生は期待できそうだ。
　フロントに一時避難していると、一時間ほどで雨が上がったので、今度はホテルの前の園地風の林内で観察をしてみた。さしたる成果も無く玄関前に来ると、県北グループが例のごとくチチタケをしっかりと確保してやってきたと思うと、川越グループが意気揚々と登場し、沢山の収穫物が車の荷台に積んである。其の観察をゆっくりする間もなく、今度は雷鳴がとどろきひときわ激しい夕立にあった。
　鑑定はそのため各部屋のまえの廊下に展示して行われた。思ったとおり結構な種が勢ぞろいしていた。
　なかでもこの暑さを反映して、イグチ類が圧倒的に多く、ついでベニタケ類とまさになつのきのこ真っ盛りという状況であった。オオニガシメジ、ケショウシロハツ、アカハナビラタケ等私が初見参の種も展示されていた。

　確　認　種

（ハラタケ類）

ヌメリガサ科：クロゲヤマタケ？

キシメジ科：オオニガシメジ、カレバキツネタケ、アカバシメジ、サマツモドキ、キサマツモドキ、
ヒロヒダタケ、ワサビカレバタケ、モリノカレバタケ属

ハラタケ科：オニタケの一種

モエギタケ科：クリタケ

フウセンタケ科：イロガワリフウセンタケ、ムラサキアブラシメジモドキ、ムラサキフウセンタケ
　
ムラサキアブラシメジモドキ　河野茂樹　　　ムラサキアブラシメジモドキ　　富田　稔

イッポンシメジ科：シロイボガサタケ、アカイボガサタケ、キイボガサタケ、ナスコンイッポンシメジ
コキイロウラベニタケ

シロイボガサタケ　撮影　河野茂樹　　　　ナスコンイッポンシメジ　撮影　河野茂樹

テングタケ科：ニオイドクツルタケ、タマゴタケ、アケボノドクツルタケ、ヒメベニテングタケ
　ヘビキノコモドキ、バライロツルタケ、カバイロツルタケ、オニテングタケ

オニテングタケ　撮影　河野茂樹

ニオイドクツルタケ　撮影　河野茂樹　　ヒメベニテングタケ　大久保彦　　

オニイグチ科：オニイグチ科SP、ミヤマベニイグチ、ベニイグチ

ミヤマベニイグチ　撮影　河野茂樹　　　　ベニイグチ　撮影　大久保　彦　　　　　　ベニイグチ　　撮影　　河野　茂樹

イグチ科：クロアザアワタケ、ウツロイイグチ、キイロイグチ、キヒダタケ、コショウイグチ、
チャニガイグチ、コビチャニガイグチ、キニガイグチ、ヌメリニガイグチ、ミドリニガイグチ、
クリイロニガイグチ、ホオベニシロアシイグチ、シワチャヤマイグチ、スミゾメヤマイグチ、

キニガイグチ　撮影　河野茂樹　　　　　シワチャヤマイグチ　撮影　河野茂樹

アカヤマドリ、シロヤマイグチ、ニセアシベニイグチ、アワタケ、コガネヤマドリ、
キアシヤマドリタケ(池田仮称)、ヨゴレキアミアシイグチ？、キアミアシイグチ、
サザナミイグチ？、アメリカウラベニイロガワリ

キアシヤマドリタケ　撮影　河野茂樹　　ヨゴレキアミアシイグチ？　撮影　富田　稔
　
ベニタケ科：キチチタケ、ケショウシロハツ、アオゾメツチカブリ、ヒロハウスズミチチタケ
チチタケ、ツチイロチチタケ(池田仮称)、ツチカブリモドキ、ツチカブリ、チョウジチチタケ
ヒロハチチタケ、ハイイロカラチチタケ、ケシロハツ、ニセクロハツ近縁種、カワリハツ
ニオイコベニタケ、ウコンクサハツ(宮内新称)