今年の新年会は「食」を考えて、すし屋で行うことにした。

繁華街にあるすし屋は握りの技術やネタ確かだが、どうも落ち着かないし、歌も歌えない。

そこで思い出したのが桶川のすし屋さんだった。

　ここは以前私が所属していた社交ダンスクラブで良く使っていた場所であった。時間にうるさくないし、装置は古いが歌い放題である。いずれ新しい歌など知らないからそれで一向にかまわなかった。

　料理は前菜、酢の物、煮物、焼き物、茶わん蒸しに天ぷらと香の物、一通り出た後寿司も出た。飲み物を隣の部屋のテーブルの上に置くと、店の人はさっさと降りて行った。

　会長の挨拶と乾杯の後は例年通りの無礼講となり、きのこ談議に花を咲かす者、専らカラオケにかじり付く者、日本酒とビール、焼酎中にはウイスキー党もおり大騒ぎとなった。

　この店の嫁さんは大曾根さんのテニス仲間ということで申し込みと支払いは彼にお任せした。お開きになったのは４時半ころで、帰りには駅までの道筋にあるカラオケスナックにたちよった。今回の参加者は総勢１１名であったがそのうち８名程がこの二次会にも参加した。会長をはじめ副会長もこういうような店に慣れていないらしくそこがまた可愛いらしかった。