野外観察会(川越)報告
担当・報告:松村祐二・大久保彦・藤野英雄
開催日:2001年6月24日(日)
集合場所:川越水上公園
観察場所:川越・下松原、今福、砂新田地区、狭山・赤坂の森公園、川越周辺平地林
参加者:51名

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a  心配された雨もわれわれの期待を察知してか、降らずじまいとなりました。 本年最初の観察会で出足も良く、定刻9:30amには点呼も終わって現地に出発しました。赤坂の森には大久保さんが、初雁高校周辺の平地林は松村が案内しました。また今回は、川越周辺に明るい人のために自由に足を伸ばしていただき、なじみの平地林での観察も加えてみました。
 現地の林はいずれも雨水をたっぷり含んできのこの育ちもよく、予想以上に採集できました。大振りのクロハツの菌輪に歓迎されたり、絶滅を心配していたケショウハツもかなりまとまって生えていました。モチゲチチタケは今年もお目にかかれました。
 全体的にはアオゾメツチカブリや久しく見なかったヒロハシデチチタケなどベニタケ類がまっ盛りといった印象でした。テングタケ、イグチの類はまだ準備中だったのでしょうか、僅かにアカハテング、フクロツルタケなど。イグチではクロアザアワタケ、オニイグチモドキなどが散見されました。特に赤坂の森でムラサキヤマドリタケが一本採集できたのは朗報でした。
 現地のゴミ不法投棄の対策は例年に比べて若干改善が見受けられますが、それにしてもなんとかならないものでしょうか。武蔵野平地林の荒廃は目に余ります。
 最後に鑑定は柴田さんにお願いした他みなさんも参加してくださいました。柴田さん始め水上公園を毎回提供くださる園長さんにもお礼申し上げます。ありがとうございました。

確認種
ヒラタケ科:マツオウジ、ナミハタケ、チャヒラタケ属、
ヌメリガサ科:アカヤマタケ、
キシメジ科:アカチャツエタケ、サマツモドキ、オオホライタケ、コノハシメジ(青木)ムレオオイチョウタケ、ミネシメジ、ウラムラサキ、オオキツネタケ、カレバキツネ、ダイダイカサ、ヒメカバイロタケ、ツエタケ、ヤグラタケ、ヒロヒダタケ、
テングタケ科:アカハテングタケ、テングツルタケ、ツルタケ、フクロツルタケ、オオツルタケ、ガンタケ、ヒメコナカブリツルタケ、テングタケ属、
ウラベニガサ科:ウラベニガサ、クロフクロタケ、
ハラタケ科:ハラタケ属、
ヒトヨタケ科:イタチタケ、
モエギタケ科ニガクリタケ、スギタケ属、
フウセンタケ科:ナメシスギタケ(井口)、チャツムタケ、センボンイチメガサ、キイロアセタケ、コバヤシアセタケ、アセタケ属
イッポンシメジ科:キイボガサタケ、クサウラベニタケ、
ヒダハタケ科:イチョウタケ、サケバタケ、
イグチ科:ムラサキヤマドリタケ、アワタケ、イロガワリ、クロアザアワタケ、オニイグチモドキ、
ベニタケ科:オキナクサハツ、アカカバイロタケ、ツチカブリ、アオゾメツチカブリ、クロチチダマシ、ウコンハツ、チチタケ、モチゲチチタケ、カワリハツ、ケショウハツ、チョウジチチタケ、ヒロハシデチチタケ、クロハツ、シロハツ、ドクベニタケ、ヤブレベニタケ、
ニセショウロ科:ヒメカタショウロ、
ホコリタケ科:ノウタケ、
スッポンタケ科:シマイヌノエフデ、コイヌノエフデ、キツネノタイマツ、
ノボリリュウタケ科ツチクラゲ、クラガタノボリリュウ、
キクラゲ科:アラゲキクラゲ、
タコウキン科:ツヤウチワタケ、ヒイロタケ、ホウネンタケ、 ヒトクチタケ、ニッケイタケ
マンネンタケ科:マンネンタケ
以上77種


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