■ 和紙の里 小川地区観察会とミニ講演会 |
開催日:2006年10月9日(月) |
集合場所:埼玉県立小川げんきプラザ 観察地区:小川げんきプラザ周辺 参加者:46名 世話人:大館和男、吉田考造、横山元、坂本晴雄 鑑定人:大館一夫、西田誠之 報告 :籾山清 |
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日本の和紙は、津和野の和紙か、小川の和紙かと言われるくらい小川の和紙は全国的に有名な和紙の里であります。 小川の里は、小さい山あり、谷あり、小川ありと変化にとんだ地形です。また、自然が形成する各種の樹種が沢山自生している場所です。このような条件に恵まれた地は和紙にとって好適地であります。また、このような場所は、きのこにとっても絶好の環境であります。 今回の観察会の場所は、きのこにとって好環境な小川の里で10月9日に実施されました。当日は、天候にも恵まれきのこ観察にも絶好のきのこ観察日和でありました。 参加者は、40数名で観察会参加の受付を済ませ、本日の世話人(吉田さん)から概要説明ののち2〜3の注意事項などを聞いて、各自きのこ観察地へ足取りも軽く、向かいました。 昼ころに各会員さんは、再集合し、きのこが沢山展示されました。 今回、鑑定されたきのこの種は60種以上のきのこがありました。本日の鑑定人(大舘さん他)より各きのこの特徴や、きのこの見分け方等について詳しい説明がありました。 鑑定会の後は、ミニ講演会となりました。講師は、本日の鑑定人から真菌界の概要とハラタケ目の科の検索について報告がありました。 1. 今回鑑定された、その主なきのこは下記のとおりです。
1タコウキン(広義)の種(14種) カイガラタケ、アラゲカワラタケ、カワラタケ、シハイタケ、シロカイメンタケ、ヒイロタケ、エゴノキタケ、センベイタケ、チャカイガラタケ、ツヤウチワタケ、ニクウチワタケ、ホウネンタケ、ホウロクタケ、ヤケイロタケ、 2.テングタケ科の種(8種) アカハテングタケ、ガンタケ、コテングタケモドキ、コトヒラテングタケ、タマゴタケ、タマゴテングタケモドキ、タマシロオニタケ、ミヤマタマゴタケ、 3.ベニタケ科の種(8種) キカラハツモドキ、キチチタケ、チチタケ、トビチャチチタケ、ヒロハウスヅミチ 4.イグチ科(5種) ウラグロニガイグチ、キニガイグチ、ニガイグチ、ブドウニガイグチ、ホオベニシロアシイグチ 5.キシメジ科(5種) アシボソシロシメジ、コザラミノシメジ、ハタケシメジ、ワタゲナラタケ、ハリガネオチバタケ 6.フウセンタケ科(5種) キショウゲンジ、イロガワリフウセンタケ、クリフウセンタケ、ニセマンジュガサ 7.イッポンシメジ科(4種) イッポンシメジ、ウラベニホテイシメジ、キイボカサタケ、クサウラベニタケ 8.その他の種 モミジタケ、クロコブタケ、ハナビラニカワタケ、ハナウロコタケ、カワウソタケ、ネンドタケ、ツチグリ、カラカサタケ、アラゲニクハリタケ、モリノハダイロガサ、ウスキモリノカサ、ミヤマザラミノヒトヨタケ、エリマキツチグリ、ホコリタケ、チャホウキタケ、ノウタケ、コフキサルノコシカケ、ナメシスギタケ、クロコバンタケ 9.その他不明種 数種類ありました。 2. ミニ講演会の内容は下記のとおりです。(講師 大舘さん) 1. 真菌界の概要 真菌界は、始生真菌亜界と真生真核界に分かれます。始生真菌亜界は、ケカビ門とツボカビ門に分かれます。ケカビ門にはケカビ、ハエカビ等があります。ツボカビ門にはミズカビ、ツボカビ等があります。真生真核界は、子のう菌門と担子菌門に分かれます。子のう菌門には、オオチャワンタケやトリュフェ、冬虫夏草等があります。担子菌門には、キクラゲ、スッポンタケ、マツタケ等があります。 2. ハラタケ目の科の検索について ハラタケ目の科や属は、子実体の形質や胞子紋の色により、検索することが可能です。子実体の形質では、きのこの型や地上性であるか否か等で、また、胞子紋の色では、白色、クリーム色、ピンク色、肌色、褐色か紫褐色又は黒色かによってきのこの科や属が判別できます。 以上 なお講師大舘氏より以下のコメントがありました。 「これからキノコを楽しみたい方、勉強したいという初心者の方は2月18日の私の講演 会に是非ご参加いただきたい」
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