秋ヶ瀬公園野外観察会
開催日時:2006年11月5日 9:30
集合場所:秋ヶ瀬公園三つ池駐車場
観察地区:秋ヶ瀬公園周辺
参加者:45名(会員外12名)
世話人:塩津 晋、佐藤俊朗、小山秋夫、葛西俊明、野沢 潔
鑑定人:大館一夫他
報告 :佐藤俊朗


a 園内観察種

 ハラタケ目 16種、ヒダナシタケ目12種、その他10種 計38種

(ヒラタケ科)ヒラタケ、(キシメジ科)エノキタケ・ハタケシメジ・カレバキツネタケ・ムラサキシメジ・アマタケ(ウラベニカサ科)ベニヒダタケ、(ヒトヨタケ科)キララタケ・ムジナタケ・イタチタケ、(オキナタケ科)ツバナシフミヅキタケ、(モエギタケ科)ニガクリタケ、(フウセンタケ科)カブラアセタケウスフジフウセンタケ、(チャヒラタケ科)チャヒラタケクリゲノチャヒラタケ

ヒダナシタケ目 12種

(多孔菌科)ニクウスバタケ・ミダレアミタケ・カワラタケ・アラゲカワラタケ・ヒメモグサタケ・チャカイガラタケ(マンネンタケ科)マンネンタケ・コフキサルノコシカケ、(ウロコタケ科)カミウロコタケ、(シワタケ科)シワタケ、(ニクハリタケ科)アカウスバタケ、(スエヒロタケ科)スエヒロタケ

その他 10種

(ニセショウロ科)ヒメカタショウロ、(チャダイゴケ科)ツネノチャダイゴケ、(ホコリタケ科)ノウタケ・シバフダンゴタケ・オニフスベ、(アカカゴタケ科)キツネノタイマツ、(スッポンタケ科)スッポンタケ、(チャワンタケ科)オオチャワンタケ、(ピロネマキン科)アラゲコベニチャワンタケ、(冬虫夏草)コナサナギタケ 

観察を10年間、殆ど同じ時期に同じ場所で実施してきたが、今回新しく同定された「きのこ」、いわば「秋ケ瀬新産種」は10種で、アンダーラインをしておいた。外部から持ち寄られたきのこはすくなく、ムラサキシメジ・キヌメリガサ・シモフリシメジの3種であったが、晩秋の味覚を代表する菌で懐かしい想いであった。

同定についてはきのこの数が少ないだけに、大館さんからひとつひとつ丁寧な解説を頂けた。さらに「きのこの初歩」について西田さん・「地下生菌の初歩」について大久保さんから附言された。朝のうちに「秋ケ瀬の樹木」についてメモ程度の資料を配り参考に供した。小学生から「メタセコイアの根元にハタケシメジが見つかったんですが、関係があるんですか」という質問がでて会場がなごやんだ。

恒例のきのこ汁は昨年を上回る天然物27種・、栽培物4種に猪の肉と野菜を加える豪勢なものであった。次に列挙する。

天然物

クリタケ・チャナメツムタケ・ムキタケ・オシロイシメジ・ナラタケ・タモギタケ・ヒメシロタモギタケ・ウラベニホテイシメジ・ナラタケモドキ・ヌメリツバタケモドキ・カヤタケ・ハタケシメジ・アミタケ・ハツタケ・アカモミタケ・キヌメリガサ・ホンシメジ・コガネタケ・ヌメリスギタケモドキ・ハナイグチ・エノキタケ・シロナメツムタケ・キシメジ・シロカノシタ・シモフリシメジ・ツチスギタケ・ヒラタケ

栽培物

ナメコ・ヒラタケ・ブナシメジ・シイタケ

きのこ汁

乾燥保存・冷凍保存・塩蔵などいろいろな形で持ち寄り、昨日または一昨日わざわざ山に入って採集されたものもある。調理には今年も所沢の佐藤晴時ご夫妻から過分なご協力を頂き、また葛西さんの奥さんにまでお手伝いを頂いた。

多くの方々のご協力によって今年も成功裡に終了したことに対して担当者一同心から謝したい。

          


                 もどる