秋ヶ瀬公園野外観察会
             
開催日時:2008年11月3日(月)
集合場所:秋ヶ瀬公園三つ池駐車場
観察地区:秋ヶ瀬公園周辺
参加者:36名(会員外10名)
世話人:
塩津 晋、佐藤 俊朗、小山 秋夫、葛西 俊明、野沢 潔
鑑定人:
福島 隆一、大館 一夫、富田 稔、小山 秋夫
報告 :
佐藤 俊朗
写真 :河野 茂樹
                                                           
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雲が垂れ込めていたが降雨の心配を感じさせない一日であった。定刻に円陣をつくり日程を確認し、園内の図面ときのこや樹木にかかわる資料とを配布する。簡単な説明のあとそれぞれ観察・採集に散っていったが世話人は「きのこ汁」の準備と鑑定場所の設営にあたる。
 たまたま日本テレビ系の「G+ Sports and News」の取材がありみなさんに紹介したが、殆ど終日張り付いていたようである。

園内で採集されたきのこ

ハラタケ目(18 種)

ヒラタケ・ウスヒラタケ・エノキタケ・カレバキツネタケ・クヌギタケ、シロフクロタケ
ウラベニガサ・クサミノシカタケ・キララタケ・コキララタケ・イヌセンボンタケ
ニオイアシナガタケオキナタケ、クリタケ、コバヤシアセタケ、チャヒラタケ、
クリゲノチャヒラタケ、ベニタケ属SP

ニオイアシナガタケ  河野 茂樹  エノキタケ幼菌  富田 稔   シロフクロタケ幼、成菌  富田 稔

クサミノシカタケ 撮影 河野 茂樹 イヌセンボンタケ 撮影 河野 茂樹  チャヒラタケ 撮影 河野 茂樹

ヒダナシタケ目

ニクハリタケ、スジウチワタケモドキ、アミヒラタケ、センベイタケ、ヒイロタケ、チリメンタケミダレアミタケ、カワラタケ、ニクウスバタケ、ヤケイロタケ、ヒメモグサタケ、
チャミダレアミタケ、チャカイガラタケ、コフキサルノコシカケ、ネンドタケ、カミウロコタケ
スエヒロタケ(17 種)

チャミダレアミタケ 撮影 河野 茂樹   ニクウスバタケ 撮影 河野 茂樹

その他

ニセショウロ科SPタマハジキタケ、ツネノチャダイゴケ、スッポンタケ、アラゲキクラゲ、
(5種)

 トリュフの仲間  撮影  富田 稔

以上40 種中、太字で表示した10 種は「この時期の秋ケ瀬新種」とでも言うべきものである。

解説

              ハンノキ林で見事なチャミダレアミタケが見られたが、北海道以外では珍しいことではないか。

              ハンノキと縁のあるチリメンタケは傘の裏がチリメン織りのようになっているが、オオチリメンタケは毛がありミズナラにでる。

              ヒメモグサタケとヤケイロタケはエノキの上で競合しているようだ。前者は肉厚で区別がつく。

              畑に雑草が生えると、夏にはコフクロタケ秋には大型ノシロフクロタケがでる。春先にはチップにでる。

              エノキタケは樹の根に入り込んだり、地中の材につながったりツエタケと似たような生き方をすることがある。

              クサミノシカタケは傘の肉がくさい。

              オオミノコフキサルノコシカケとコフキサルノコシカケの相違点に注目したい。

きのこ汁

今年も大好評、大鍋で4〜5杯分が完全に消化された。               
投入された天然きのこ(17種)

ヤマブシタケ、カバイロツルタケ、チャナメツムタケ、タマゴタケ、ハツタケ、ヌメリスギタケモドキ、キヌメリガサ、ハナイグチ、ニカワハナビラタケ、アラゲキクラゲ、エノキタケ、ナラタケ、ナメコ、クリタケ、ムキタケ、ショウゲンジ、マイタケ(栽培)

 きのこ研究会の行事である。何らかの目的意識を持って参加すべく参考資料をお配りした。ハンノキ林を持つ貴重な河川敷「秋ケ瀬公園」の課題も10数年にしてようやく見えてきたように感じられる。今年も無事に終わった。ご協力頂いた会員の方々に心から御礼もうしあげたい。
 



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