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行田市地域文化センターで今年度の植菌勉強会が行われました。参加した人は、キノコ研究会の会員が18名、行田市民15名でした。
今年度は、シイタケ原木(コナラ)の駒打ち作業と、サンドイッチ法によるヒラタケの短木(エノキ)栽培を行いました。原木に関しては世話人の橋本稔さんあらかじめ山を買い付け自ら切り出しと運搬作業を行い、用意したということです。
あいにくの雨の中、同好の諸氏は軒下で手馴れた作業工程を順調にこなし、お昼過ぎにはすべて完了の運びとなったので、その時点で解散しました。
なお今回はほだぎの80%は売却済みとなり、残りも橋本さん宅で預かり、車で参加していなかった会員が後で受け取りに出向くということで、ほぼ完売となりました。
読売新聞の取材があり、一週間ほど前の江北版に記事は掲載されたということです。
福島隆一氏の報告
今年度最後の行事であるキノコ栽培勉強会が,3月14日に行田市地域文化センターで行なわれました。
当日は朝から雨が降る肌寒い一日でした。幸い文化センターの玄関前の通路は屋根付きである為、その下で作業を行なうことが出来ました。
最初は100本ほどのコナラ原木にシイタケの駒打ち作業を行いました。次にヒラタケの短木栽培を行いました。太さ20cm~30cmのエノキ原木【ヒラタケ適材】を,厚さ20cm程度にスライスし、木口両面にヒラタケの鋸屑種菌【広葉樹のオガとフスマで増量】を塗り、ビニールのラップで鋸屑種菌を固定し,短期間に菌糸を伸ばす栽培方法です。
今回使用したシイタケとヒラタケの種菌は、日本農林種菌より購入しました。11時頃までに殆んどの作業を終え,希望者に有料【1本700円】で配布しました。
その後、とても寒い日でしたので、ロビーの所でキノコの育て方に付いて簡単な話をしました。話の要旨は次のような事です。キノコという生き物は、菌糸細胞が剥き出しのため、乾燥にとても弱いことや、敵の少ない寒い時期に、圧倒的な菌糸数で素早く餌となる原木に食いつかせ、その後は,キノコにとって快適な環境を維持するようにする事などです。原木を溶かし、十分な菌体量を蓄えることが出来れば、温度の低下や降雨条件等の刺激で、子作りに励むように、組み込まれているわけです。キノコの芽【原基】が小さい時には乾燥にとても弱いので、保湿をしてあげると,沢山のキノコが出来るというような話です。
長いこと栽培勉強会を行なってきて感じることは,当日の作業の10倍位の作業が必要なことです。今回体調不良で橋本さんを始めとする、世話人さんに任せきりになってしまい、大変申し訳ないなく思っております。
マグロ,エビ,カニばかりではありません。資源は有限です。キノコ達も悲鳴をあげています。自然界に有る生き物を採って食べる世界は,古き良き時代の出来事です。此れほどまでに環境を破壊し続けてきた、せめてもの罪滅ぼしに、キノコを自分で育んで食べてみては如何でしょうか。
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