参加者集合写真 撮影 藤野英雄 |
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林道に出てきたカモシカ 撮影 西田雅之 |
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福島会長・きのこ講話 撮影 西田誠之 撮影 河野茂樹
今回の感想文が武藤治子さんから届きました。早速UPしておきます。
上原様
今日の嬬恋はとてもたのしかったです。
楽しかったので感想を書きました。 武藤
年に2度ある宿泊の鑑定会、今回は5連休の初日出発、絶対に渋滞はまぬかれないと3時半におき4時出発。ポイントのまったく分らない主人と二人連れなので楽な渋川周りときめナビ頼りにでかける。
これがなんと有料道路に案内され、往復で2040円も余分に支払う羽目に。これはなんとしてもトヨタに文句にいわなくちゃ、と地図をろくに見ないで車を走らせた自分のミスを棚に上げ憤慨。
が、この有料道路の途中3,4箇所で山にはいり、ハナイグチ、キノボリイグチ、アミハナハナイグチ、アミタケ、ヒラタケ、ヌメリイグチなど見つけてしまったので、マア入山料と思えば我慢できるかとおもいなおす。途中の嬬恋牧場で飲んだ牛乳の美味しかったこと、家で待つ母にトウモロコシのお土産を買うことが出来たのもおまけだったし・・・。その牧場で売店の方に、ナビで間違えてこの有料にはいったことを出口で言うと半額で出してくれるかもしれないと聞いたが、入る時間と出る時間に2時間も3時間もかかっている説明が出来るわけないので、半額で出るというのは諦める。
宿には12時前に着き車の中で昼食。すぐさまセンターの周りをくまなく、観察。ハナイグチや白っぽいイグチ、なんとうれしいハツタケ!!も。そのうちお仲間が増え、2時間ほどあちこち歩き回る。山を歩いて久保さんと一緒に千代田区の自然村まで行ってしまった。そのあと貸切のようなおふろに同室の川合さんとふたりでのんびりつかりおしゃべりしまくる。
夕飯は美味しく、又和やかで、つづいて鑑定室では福島先生のキノコへの熱い思いとそれに呼応する参加者の暖かいまなざしを感じて、和気藹々の楽しい鑑定会であった。何よりも先生おひとりの一方通行のお話ではなく、質問も含めて多くの方が発言していた雰囲気が良かった。びっくりするような立派なハナビラタケも見せて、いえ、さわらせていただき、夕飯、朝食には川合さんのご主人手作りのハナイグチ、キノボリイグチ、ミネシメジの煮物までたっぷりとご馳走になった。
2日目も上天気。用事が有って朝食後すぐに研修センターを出発、小諸周りで帰宅。お昼にハツタケ1、ハナイグチ2、ツバフウセンタケ2、ヒラタケ2、ヌメリイグチ2、キノボリイグチ2、いずれも幼菌に近い、虫のまだ入っていないものにナス1とたまたま有った牛肉をほんの一切れ入れてすくない油でいため、つけじるをつくってソーメンを食べた。そのおいしかったこと!疲れは飛んだ。
けれどど本心はすぐに浅間に飛ぶ、今頃みんなホクホクとキノコを見つけているに違いないと。
報告本文 藤野 英雄
本年度で6回目の観察地となった嬬恋高原であったが、予定していた30名が募集締め切り日を過ぎても定員に達せず、松村さん、上原さん、武藤さんにお願いして会員に声をかけていただきようやく2日前になって30名になった。30名以下だと団体割引がきかないので当日全員にお会いするまでは、世話人として大変やきもきしました。
今年の関東地方は9月なって雨が少なくここ2週間ばかりはほとんど降雨がなかったので、採集されたキノコは例年に比べて少なかったように思われる。
私にとって今回の収穫はタマウラベニタケである。 これにはいろいろ因縁があり今回の観察日は5連休と重なっており本庄・児玉を先頭に40キロ以上の渋滞が予想されていたので高速を使わないで一般道を上武道から伊香保まわりを考えていたが、松村氏が是非とも旧倉淵村を回って、途中で酒とキノコを見たいということで大沢付近の林道沿いに入ったがキノコはほとんど見られなかった。
しばらくして、宮井さんからこのキノコは何だろうと訪ねられたので、最初ふつうのシメジタイプの白いキノコだったのでよく分からなかった。
発生場所にいって見ると、ちょうど駐車した脇にあった伐採されて放置されているミズナラの大木に群生していた。 よくよく見るとほとんどが玉状になっておりこれがあのタマウラベニタケではないかと思い、山渓の図鑑と照らし合わせるとまさにその通りで、おかげさまで初めて実際に発生している場所にお目にかかることが出来た。玉状になるのはナラタケの刺激よるものと記載されていたので、ミズナラの樹皮を剥がしたところまさにあの、黒い根状菌糸束がありタマウラベニタケに間違いないことが解った。
確 認 種
(ハラタケ類)
ヒラタケ科:シイタケ、ウスヒラタケ
ヌメリガサ科:ウコンガサ、コクリノカサ、アカヤマタケ、ヌメリガサ科SP( ダイダイヌメリガサ?)
Hygrophorus aureus? (ダイダイヌメリガサ?) 撮影 西田誠之
キシメジ科:ハタケシメジ、ウラムラサキ、オオキツネタケ、ホテイシメジ、
オシロイシメジ、カヤタケ属(2種)、ミネシメジ、ウスムラサキシメジ、カラマツシメジ ナラタケ、スギヒラタケ、ザラミノシメジ属、サクラタケ属、チシオタケ
ハタケシメジ 撮影 河野茂樹 オシロイシメジ 撮影 河野茂樹
ウスムラサキシメジ 河野茂樹 Melanoleuca sp 河野茂樹
テングタケ科:ベニテングダケ、ツルタケ、カバイロツルタケ、ミヤマタマゴタ
ドクツルタケ、コテングタケ
ハラタケ科:ウラベニガサ、カラカサタケ属、ヒメオニタケ、シワカラカサタケ
シワカラカサタケ 撮影 西田誠之
ヒトヨタケ科:ヒトヨタケ、ヒメヒナガヒトヨタケ、ムササビタケ
ナヨタケ科:ナヨタケ属
Psathyrella sp 撮影 河野茂樹 同左
モエギタケ科:モエギタケ、ニガクリタケ、ツチスギタケ、ハナガサタケ、アカツムタケ チャナメツムタケ、シロナメツムタケ
フウセンタケ科:ワカフサタケ属、アセタケ属、ツバフウセンタケ、チャツムタケ属
ツバフウセンタケ 西田誠之 Cortinarius sp 西田誠之
イッポンクメジ科:タマウラベニタケ
タマウラベニタケ 撮影 大久保 彦
嬬恋に行く途中、宮井氏がみつけたタマウラベニタケ(玉裏紅茸)。これは秋、林内の湿った広葉樹(ミズナラ等)の朽木に群生します。正常なキノコ以外に団子状の塊をつくります。これはナラタケ菌によって生じた奇形です。ともに食用といわれてます。秋田では「ダンゴ」といわれてます。写真にもみられる黒く、丸い蔓ように張っているものがナラタケ菌糸束。「ダンゴ」状のものもタマウラベニタケでナラタケ菌糸によって大きくなります(菌糸から栄養をもらう)。正常なキノコ(ナラ菌によって侵されてない)によって胞子をつくります。(大久保)
ヒダハタケ科:ヒダハタケ
オウギタケ科:キオウギタケ、オウギタケ
イグチ科:アミハナイグチ、ベニハナイグチ、ベニハナイグチ変種?、ウツロベニハナイグチ、キノボリイグチ 、シロヌメリイグチ、カラマツベニハナイグチ、ハナイグチ、ゴヨウイグチ
ヌメリイグチ、チチアワタケ、アミタケ、ヤマイグチ
ベニハナイグチ 西田誠之 カラマツベニハナイグチ 河野茂樹 ゴヨウイグチ 大久保 彦
ベニタケ科:シロハツ、ベニタケ属、チチタケ、チョウジチチタケ、ヌメリアカチチタケ
カラマツチチタケ、カラハツタケ、キチチタケ、ウグイスチャチチタケ
チチタケ 撮影 河野茂樹 カラハツタケ 撮影 藤野英雄 Agaricales sp 河野茂樹
(ヒダナシタケ類)
ハナビラタケ科:ハナビラタケ
得意満面 森屋氏 撮影 河野茂樹
タコウキン科:キアシグロタケ、アシグロタケ、オシロイタケ、カイメンタケ、カンバタケ
タバコウロコタケ科:サジタケ(シャクシタケ)
ピロネマ科:ヒイロチャワンタケ
(以上82種)
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