■ 秋ヶ瀬公園野外観察会
開催日時:2009年11月3日(火)
集合場所:秋ヶ瀬公園三つ池駐車場
観察地区:秋ヶ瀬公園周辺
参加者: 35名(内一日会員5 名)
世話人:塩津 晋、佐藤 俊朗、小山 秋夫、葛西 俊明、野沢 潔
鑑定人:福島 隆一、大館 一夫、富田 稔、小山 秋夫、西田 誠之
報告 :佐藤 俊朗
a | 秋が瀬観察会も無事終了しました。 きのこ鍋、世話役の皆さんの大変なご苦労で、今年もまた、大好評でした。 一般参加のみなさんも結構おられました。 (西田誠之) 秋ヶ瀬公園での撮影後記 河野 茂樹 今年はどこへ行ってもきのこが少ないといわれ続けてきたので、秋ヶ瀬でも硬いきのこがほとんどではないかと思いながら参加した。ところが、観察を始めてまもなくカレバキツネタケの大発生に出会い嬉々として撮影準備に取り掛かった。きのこの撮影も凝りだすと時間がかかって仕方がない。まずはきのことその周辺のお掃除。次にライティング。きのこにまともに日が当たってしまっていたので、今回初登場の秘密兵器(といっても白いテーブルクロスの切れっ端)で柔らかい日陰を作ってみた。それにレフ板のセットや露出の微調整などなど。おまけに、以前はひたすら撮影助手を務めてくれていた家内も、最近は撮影する側に仲間入りしてしまったので撮影時間はさらに延びてしまう。そんなわけで、1箇所目の撮影が終わった頃にはすっかり会の皆さんの姿が見えなくなってしまった。 続いて昨年エノキタケを観察した場所に向かってみると、周りにロープを張って立ち入り禁止。エノキタケを採取するなということか?と不審に思いつつ近づくと『スズメバチの巣があります』とのこと。ハチと喧嘩したくはなかったのでそそくさと逃げ出した。あまり多くのきのこは期待できないと思い込んでいた割には、その後も数種類を撮影でき、あっという間に観察時間が終了してしまった。 園内で採集されたきのこ 佐藤 俊朗 仮称種紹介ーツチイロチチタケ 今年の観察会で、何度か、採集されたツチイロチチタケについて報告します。 このチチタケは、埼玉や近郊の雑木林(ブナ科の樹林)で、初夏から晩秋まで、多産ではないものの、しばしば数個体ずつ散生しているのを見かけます。しかし、和名もなく掲載されている図鑑もなく注目もされていませんでしたが、北陸のきのこ図鑑に、はじめてツチイロチチタケ(池田仮称)として紹介されました。 詳細は同図鑑の説明の通りですが、主な特徴は、大きさも形状も普通に見かけるチョウジチチタケと同じような姿で、色合いもはじめ茶褐色で、一見すると似て見えます。しかし、同菌の傘の表面にあるような環紋はなく、肉、乳液とも変色性はなく、これといった味も匂いもありません。 外見的に見分けやすいポイントは、柄が中実(〜髄状)で根元が細まり、橙色がかって下部程濃色になるのが、大きな特徴です。ヒダにも橙色が見られます。また傘の色が乾くと灰色っぽくなり、冴えない薄い土気色(ベージュ色)になります。成菌になると大概このような色合いになるので、採取した時、濃い茶褐色のキノコとは感じません。 北陸のキノコ図鑑に図示してあるものは、この状態の標本ではないようで、もとより色合いは乾湿その他の状態で変異の巾があり、なかなか判別しにくいのですが、種の特徴や説明内容は一致しているので、関東で採取されているものと同一種と思われます。 ここに掲載した写真の個体も同様で、やや色が薄い個体も混じっていますが、その特徴は、よく一致していました。 ( 西田 誠之) チャウロコタケ、シワタケ、カミウロコタケ、アミヒラタケ、ウチワタケ、クジラタケ、シカタケ、 カワラタケ、アラゲカワラタケ、ミダレアミタケ、チャミダレアミタケ、ヤケイロタケ、ヒメモグサタケ、ニクウスバタケ、チャカイガラタケ、ウズラタケ、オオミノコフキタケ キツネノチャブクロ、ヒメタカショウロ、コガネニカワタケ、アラゲキクラゲ、ヒメキクラゲ、 タマキクラゲ、ツネノチャダイゴケ 以上43種 圏外から持ち込まれたきのこ 佐藤 俊朗 ニオイカワキタケ、モリノハダイロガサ、オシロイシメジ、ハイイロシメジ、シロノハイイロシメジ、 シロシメジ、ミネシメジ、ナラタケ、ウラベニガサ、ヌメリスギタケモドキ、 チャウロコタケ、ツヤウチワタケ、チリメンタケ、オオチリメンタケ、ツリガネタケ、 モミサルノコシカケ 以上16種
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