曇天下の集合場所には総勢60名にも及ぶ人々が群がっていました。当日は福島会長による゛究極のきのこ料理゛が供されるとの情報が、どこかで漏れていたのかと疑うような一幕でした。
受付を済ませ、諸注意の後、皆が森の中へ散ってゆく中、ベテラン会員の「今年は不作の年で、発生も例年より遅れている。」と予言のような言葉通りにならなければと心配しました。
さて待望の昼食ですが、福島会長によると「観察会当日の午前2時頃まで時間をかけた」との言葉通りに素晴らしい味の゛ハナビラタの握りずし゛と゛きのこ鍋゛で汁椀も不足してしまうほどの大好評でした。
3・11東日本大震災とそれに伴う原発事故の影響を予見して、早い時期から「今年は天然物のきのこは止めよう」と大英断を下していただいて、栽培物に切り替えたものの、果たしてその味はと心配していたけれど杞憂に終わって胸をなでおろしました。
食事会も終わって福島、大館、西田、大久保の四氏に同定していただいた13科42種(地域外7種)が並ぶ中、講評を拝聴して散会となりました。
有志による反省会の話題は、会の活性化---若返りであったことを付記しておきます。
以上
(文中敬称略、氏名は順不同です。)
園内観察種
(ハラタケ類)
ヒラタケ科 ヒラタケ、スエヒロタケ
ヒラタケ 撮影 河野茂樹
キシメジ科 ハタケシメジ、カレバキツネタケ
ヒトヨタケ科 ナヨタケ
テングタケ科 ツルタケ、テングツルタケ
オキナタケ科 ツバナシフミヅキタケ
モエギタケ科 サケツバタケ、ニガクリタケモドキ
サケツバタケ 撮影 河野茂樹
フウセンタケ科 キヌハダトマヤタケ、マルミノフウセンタケ、ミドリスギタケ
イッポンシメジ科 シロイッポンシメジ
シロイッポンシメジ 撮影 富田稔
イグチ科 アイゾメクロイグチ
ベニタケ科 チシオハツ、ツチイロチチタケ
ツチイロチチタケ 撮影 富田稔
(ヒダナシタケ類)
アンズタケ科 アンズタケ
コウヤクタケ科 カミウロコタケ
サルノコシカケ科 アミヒラタケ、ヒイロタケ、チャミダレアミタケ、クジラタケ、
カワラタケ、アラゲカワラタケ、シロカイメンタケ、
スジウチワタケモドキ、センベイタケ、ニクウスバタケ
ハカワラタケ、チャカイガラタケ、ヤケイロタケ、
ヒイロタケ 撮影 河野絹代 チャミダレアミタケ 撮影 河野茂樹 カワラタケ 撮影 河野茂樹
マンネンタケ科 マンネンタケ、オオミノコフキタケ
オオミノコフキタケ 撮影 河野茂樹
キクラゲ類 アラゲキクラゲ
アラゲキクラゲ 撮影 河野茂樹
以上35種
園外観察種
アカカバイロタケ、ミドリシメジ、ハマシメジ、フウセンタケ属の一種、
アカモミタケ、ハイイロシメジ、スッポンタケ (順不同)
以上7種
投入種 (順不同)
栽培もの9種
シイタケ、マイタケ、ハナビラタケ、エリンギ、ブナシメジ、ナメコ、キクラゲ、
ハタケシメジ、エノキタケ
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