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上信道、横川SAで数名の会員諸氏と待ち合わせ、真っ直ぐ目的の場所まで走った。以前、何回も来ている場所できのこの多かったところである。しかしこの連日の晴天続きではあまり期待できないのではという懸念もあった。たしかにきのこは少なかったがそれが幸いして、きのこ採りの入った形跡はなく道の真ん中にきのこがいくつかは発生している状況であった。例年と比べると二割程度の発生率であるが仕方ない。
宿は温泉も含めてなかなか良かったという諸氏の評価が多かった。そのせいかきのこの少なかった分の憂さ晴らしか、カラオケ大会をやったりして大いに盛り上がった。
鑑定後の寸評
福島氏
◎やはり夏型のきのこが多かった。
◎カバイロハツ--高地のきのこである。
◎カラマツの腐朽菌ではハナビラタケが名高いがカイメンタケの腐朽力が一番強力である。
◎コフキサルノコシカケも高地に多く見られる。
◎ヌメリスギタケモドキ--モエギタケ科の食菌のなかでは一番大型でまた美味である。
◎アイゾメクロイグチ--傘の表面にひび割れ模様が見られる。
大舘氏
◎ツノシメジ--シラカバの樹上に発生しているのを良く見かける。(言われているミズナラでなく)。
◎イロガワリドクベニタケの発生は高地が多い。
◎オキナクサハツ--表面にしわがある。(おきなの名前の由来)。また黒い縁取りがある(柄に細粒点として残る。
◎オオキヌハダトマヤタケ--やはり高地に多く見られる。根元のふくらみは不正形である。
◎モミジタケ--イボタケ科のきのこで悪臭がある。
西田氏
◎キノボリホコリタケ--ホコリタケは原則、地上生なのでとりあえずこのように呼称しておく。
◎ニセツルタケ(傘の色が灰色=今まではツルタケといわれた)、ツルタケ(傘の色は茶褐色)、カバイロツルタケ(傘も柄も茶褐色)。
◎コヨヘイジ?--ワイン色を帯びたベニタケ科のきのこ。
確 認 種
(ハラタケ類)
タマチョレイタケ科:ニオイカワキタケ
ヌメリガサ科 :ツキミタケ、トガリツキミタケ
ヒドナンギウム科 :ウラムラサキ
キシメジ科 :ツノシメジ、サマツモドキ、キサマツモドキ、ミネシメジ
タマバリタケ科 :ナラタケ属SP、ツエタケ
ホウライタケ科 :カバイロオオホウライタケ、オオホウライタケ
ラッシタケ科 :サクラタケ
テングタケ科 :ヒメコナカブリツルタケ、ツルタケ、ニセツルタケ、カバイロツルタケ、
タマゴタケ、ドクツルタケ、コガネテングタケ、
ヒメコナカブリツルタケ 撮影 河野茂樹
カブラマツタケ科:カブラマツタケ
モエギタケ科:ハナガサタケ、ヌメリスギタケモドキ、アカツムタケ
アセタケ科:オオキヌハダトマヤタケ、シロニセトマヤタケ
シロニセトマヤタケ 撮影 河野茂樹
イッポンシメジ科:シミイッポンシメジ(仮)
シミイッポンシメジ 撮影 上原貞美
ヒダハタケ科:ヒダハタケ
イグチ科:キヒダタケ、アワタケ、アワタケ属、クロアザアワタケ、ヤマドリタケモドキ、
アカジコウ、コウジタケ、イロガワリ、アメリカウラベニイロガワリ、アケボノアワタケ、
アイゾメクロイグチ、ニガイグチモドキ、ヌメリニガイグチ、アカヤマドリ、コオニイグチ
ベニタケ科:シロハツモドキ、クロハツ、シロクロハツ、コヨヘイジ?、イロガワリベニタケ、
クサハツ、オキナクサハツ、ニオイコベニタケ、チギレハツタケ、ヤブレベニタケ、
カバイロハツ、アシグロドクベニタケ、アイゾメツチカブリ、ケシロハツ、ケシロハツモドキ、
チチタケ、チョジチチタケ、ヒロハウスズミチチタケ、カラマツチチタケ、ヌメリアカチチタケ、
キチチタケ
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ニオイコベニタケ 撮影 河野茂樹 |
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ケシロハツモドキ 撮影 河野茂樹 |
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チギレハツタケ 撮影 河野茂樹 |
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チチタケ 撮影 河野茂樹 |
(ヒダナシタケ類)
ラッパタケ科 :ヒメホウキタケ
シワタケ科 :ハナウロコタケ
ハナビラタケ科 :ハナビラタケ
イボタケ科 :モミジタケ、クサハリタケ
ニンギョウタケモドキ科 :センニンタケ
タマチョレイタケ科 :アシグロタケ、ホウロクタケ、サワフタギタケ、ツリガネタケ、
コフキサルノコシカケ
ツガサルノコシカケ科 :カンバタケ、カイメンタケ、ニセカイメンタケ、ツガサルノコシカケ
ニセカイメンタケ 撮影 河野茂樹
ミヤマトンビマイ科 :レンガタケ
(腹菌類)
ハラタケ科 :コチャダイゴケ、アラゲホコリタケ、クロゲホコリタケ、キホコリタケ、
キノボリホコリタケ(池田)
キノボリホコリタケ 撮影 河野茂樹
アカカゴタケ科 :サンコタケ
(キクラゲ類)
アカキクラゲ科 :ニカワホウキタケ
ニカワホウキタケ 撮影 河野茂樹
(子嚢菌類)
ビョウタケ目 :ビョウタケ
以上82種
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