植菌勉強会
            
開催日時:2014年3月16日(日) 09:30~13:00

会場:行田市地域文化センター

参加者:会員23名 会員外10名

世話人:福島隆一、橋本稔、長谷川勝三、籾山潔  
      栗原幸子、高橋武子

報告 : 福島隆一


写真撮影: 上原貞美、門倉恵
                                          行田市地域文化センター
 前日より用意したほだぎ      挨拶と事前説明          参加者
                      
      ドリルで穴穿け       しいたけ種ごま  ハンマーで種菌の打ち込み
          
     ひらたけの種菌  ヒラタケのサンドウィッチ植菌      予後の説明
     
          
                                          
   使用後の容器の洗浄 
   撮影 門倉恵
      おが屑の清掃 
      撮影  門倉恵
        撤収作業
        撮影 門倉恵
                                                  
a  今年度はシイタケ、シロヒラタケ、ヒラタケ、の3種類を接種しました。
 シイタケ栽培用のコナラ原木と短木栽培用のイヌシデは、橋本稔さんと長谷川勝三さんが、前日に玉切り準備をして頂きました。種菌は、福島が準備しました。
 
930分から作業の説明と作業上の諸注意(回転体:ドリルによる巻き込み) (ハンマーによる指叩き) (原木の落下注意) (カッターによる切傷)等の話しがなされました。
 
事務局の籾山さんより受付の確認、集金などの話が有りました。
 また会員の村田さんが、大型の原木マイタケ(
10本)を持参され、販売等の説明がなされました。

 今年度は
30周年の記念の年なので特別に、マイタケの原木栽培した物とトンビマイタケの菌床栽培した物を、平成26年度の総会の後に販売する事も話しました。

 作業の流れは以下の通りです。

 ①シイタケの原木栽培

 昨年行った、シイタケオガクズ種菌の接種は、作業性が悪く今年度は、今まで通りの種駒接種に換えました。
 駒打ち作業は、皆さん慣れているので
30分程で準備した100本程のコナラ原木の駒打ち作業を終了しました。
 シイタケ原木は橋本さんが昨年
12月に東松山の山林で切ったコナラです。1ヶ月程水抜きをした物であり、太さも15cm程度の扱い易い原木でした。

  短木栽培等

 次にヒラタケ、シロヒラタケの順に、短木栽培表1のような内容で実施しました。

                   表1使用した原木と大きさ

菌種

樹種・本数

太さ(cm)平

高さ(cm)平均

シロヒラタケ、ヒラタケ

イヌシデ50

2030

   20

販売、栽培方法の解説等

 1200頃までに作業を終了し、その後販売(1700円)しました。販売終了後プリントを見ながら20分程、栽培方法や要領について説明しました。
 仮伏せは敵だらけの菌の世界で、いち早く自分の城を造ってしまうという大事な作業です。
 温度が高くなるに従い雑菌の繁殖が旺盛になるため、通気性を良くする事が大事である事や直射日光や夏の高温期の注意等の話をしました。

今年度の反省や感想

 イ、 昨年の反省から、シイタケのオガクズ種菌の接種は止め種駒接種に換えました。

 ロ、 ヒラタケ、シロヒラタケの混合種菌用オガクズ培地は、オガクズ10に対しフスマ2、コメヌカ1の体積比で混合。2.7ℓNKポット14本に含水率70%を目安に注水し詰込みました。
 その後
10560分、12190分滅菌し準備した
 しかし、
2か月間培養した種菌が乾燥していたことや滅菌による乾燥などにより、原木表面の接着が悪く、水道水を少量添加した。
 来年は含水率
80%を目安に試験を行い滅菌以外の素材を使わないように準備したいと思っています。

 ハ、手洗い場の排水溝が詰まり、みんなで排水溝がどこにあるか探したが判らず苦労した。
 立て掛けていたステンレス製の棚がバランスを崩し倒れてきたため、もう少しで手を挟まれそうになり、ひやりとした場面も有りました。
 危険はどんな所にも有る事を忘れず注意をしてゆきたいと改めて思いました。


 ニ、より合理的に作業を行うための監督役の人が必様であることを感じました。
 私が行えば良いのですが、種菌の管理だけで手が回らず来年度の反省事項にしたいと思います。


 ホ、昨年度サンドイッチ用ガイドベルトを教えて戴きましたが、フロアーのクロスの事を忘れてしまい準備できませんでした。
 来年こそ
10枚ほど準備し速やかに作業が出来る様にします。

 今回は、上原さんも参加して戴き、受付や会計作業の合間を縫って作業場面写真を撮影して戴きました。
 また門倉めぐみさんにも体調のすぐれない中、写真撮影をして戴きました。
 また、栗原幸子さん初め大勢の人たちに空瓶や機材を洗っていただき感謝しています。


 きのこの会が発足してから、長い事栽培に携わって来ましたが、皆さんの協力で続ける事が出来ました。
 原木を伐採し、日陰で水抜きをし、前日に細かく玉切り植菌器具や原木を全て会場に運搬、売れ残った物や道具の片付け等、何時もの事ながら担当責任者の方は大変な思いをなされているものと恐縮しています。


 きのこが生長するためには、動物や植物と同じ様に、温度や湿度、光やガス環境等が大切です。
 きのこが美しくと成長するために、高湿度の環境が必要で有り、この事が動植物の長と異なります。
 今後は家庭で楽しく栽培できる栽培簡易ボックスを開発しますので、滅菌の必要なきのこ達を勉強会の行事の時に持参した際には、前記の栽培箱に入れ家庭でじっくり観察して頂き、食べられるきのこを、賞味して頂ければと思います。


 きのこの栽培は、生き物を飼う心が必要です。
 快適
環境を維持し、小まめに観察育む百姓心が大切です。
 今後もきのこの生き様を
追い続けたいと思いますので、御協力宜しくお願い致します。

 今年度は、この秋にシイタケが沢山出る事を期待してシイタケの大径木のサンドイッチ栽培を行ってみようと思います。
 皮算用は、よく理解しています?結果は会報で報告したいと思います。


 最後に、総会の後に原木マイタケとトンビマイタケの菌床栽培を販売しますのでご期待ください。

 


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