■ きのこ発表・勉強会 開催日時:2014年12月7日 (日) 開催場所:国立女性教育会館(ヌエック)研修室 参加者:会員18名 1日会員1名 世話人:大久保 彦、富田 稔、武藤 治子 報告:武藤 治子 写真撮影:河野 茂樹 副会長挨拶 世話人司会 会場風景 会場風景 会長総評
1「2014 天候推移の特徴」--------------------- 富田 稔 2「木曽御嶽山ときのこ」 「今年出会ったきのこから、未知種・不明種・その他印象的なきのこ」 --------------------- 西田 誠之 3「写真への工夫」----------------------------- 河野 茂樹 4「イグチの仲間」----------------------------- 大久保 彦 5「宮城フォーレでみたキノコ」 「今年気になったキノコたち」----------------- 大舘 一夫 1.「2014 天候推移の特徴」 ・・・・・・・ 富田 稔 今年9月にはキノコの発生が見られたものの、10月に入ると発生が見られなくなった。 2014年の天候推移からどんなことが考えられるか、佐野の過去3年間の天候推移を比較した。 おおまかにいえば旬ごとの日平均気温は8月上旬を最高に大きな変動なく低下した。 9月中旬は比較した4年間の中で一番低かったと、グラフ、表を使っての詳しい説明があった。 2.「木曽御嶽山ときのこ」 「今年出会ったきのこから、未知種・不明種・その他印象的なきのこ」 ・・・・・・・・ 西田 誠之 *今年、突如噴火して多くの犠牲者が出た木曽御嶽山の、以前の景色やきのこの映像がスライドショーで紹介された。 *今年観察された県内の里山や平地林のきのこが紹介され、その中で、未知種、不明種、未登録種と思われる以下のきのこが、 外国産を含めた類似種と比較しながら、説明された。 ドクシロテングタケ(池田仮称)・アメリカウラベニイロガワリ近縁種、黒変するベニタケ(飯能市郊外のモミの原生林がある渓畔林) 獣毛のような鱗片を持つハラタケ属のきのこ(赤坂の森) 3.「写真への工夫」 ・・・・・・・・・・・ 河野 茂樹 a)手作り座布団 b)簡易レフ版 c)グレーカード 小道具は a)小さなキノコを撮るには三脚ではカメラの位置が高すぎる場合が多いので手作り座布団 b)レフ版のかわりに保冷用のアルミの袋、逆光の方が光を調整しやすい c)ホワイトバランスの調整のためグレーの紙をカードに張り付けたものを使用 写真は背景、角度、図の位置によっても違ってくるのでその工夫などを写真を見ながらわかりやすく説明。 また同じ被写体のカメラによる映り方の違いにも話が及ぶ。 4.「イグチの仲間」 八ヶ岳のイグチと県内のイグチ ・・・・ 大久保 彦 ブドウニガイグチ、サザナミイグチ(赤坂)、ニガイグチモドキ、 アメリカウラベニイロガワリの近縁種(広葉樹、樅にも発生していた)、 ミヤマイロガワリ(武尊牧場周辺)、アイゾメイグチ(小川)、キクバナイグチ(日和田) ヒイロウラベニイロガワリ(県内・食毒不明)、アカジコウ(長野)モエギアミアシイグチ(日和田山)、 ススケヤマドリ、キンチャヤマイグチ、セイタカイグチその他のイグチ類を写真で説明。 5.「宮城フォーレでみたキノコ」 「今年気になったキノコたち」 ・・・・・ 大舘 一夫 「9月20日宮城フォーレで出会ったキノコ」 ウスムラサキシメジとムラサキシメジの見分け方(ウスムラサキは粉っぽく、強い刺激臭がある、胞子では区別できない)、 ハゴロモイタチタケ、ウスオリーブフウセンタケ、マルミノフウセンタケ、ヤマブキフウセンタケ、ウラベニホテイシメジ、 イロガワリカレバハツ、キハツダケ、ウズハツ、アカアザホウキタケ、チャホウキタケ、チャウラハリタケ、ツブイボタケ。 「今年きになったきのこ」 ホソネヒトヨタケ、コビチャニガイグチ、オリーブニガイグチ、マルミノアヤメイグチ(赤坂・きのぼりする、胞子に縦縞あり)、 サンゴホウキタケ(美の山)、コフキクロツチガキ(円座なし)、ショウロ(多摩センター)、コウボウフデ(福島)、 センボンキツネノサカズキ(福島)、サナギタケ(森林公園) いずれも映像での説明でウスオリーブフウセンタケにはツボに縁があったり、サナギタケはスズメ蛾らしきものに生えているのがわかる。 以上の皆さんの説明のほか村田さん、福島会長の補足の説明もありました。