■ 野外菌類観察会 2016年09月25日(日)

     ◎ 観察地域: 群馬の森 群馬県高崎市綿貫町992-1 
     ◎ 集合場所: 群馬の森 正面入口大駐車場
     ◎ 参加者 26名
     ◎ 集合・日程等  : 9:30受付、出欠確認、概要説明、公園内観察
            12:00~13:00 昼食   
            13:00~14:50 鑑定会(近代美術館裏の駐車場脇付近)        
             14:50~15:00  後片付けの後、解散 
     ◎ 世話人 :福島隆一(報告・問合わせ TEL: 090-2338-5562  E-mail mashryum@poem.ocn.ne.jp)
        大舘一夫、栗原晴夫(受付・保険)、大舘くみ(撮影)


 集合時    撮影  大館くみ              会長挨拶    撮影  西田誠之         観察風景  撮影  西田誠之  
      
      同定会  撮影  大館くみ              西田氏解説     撮影  大館くみ     

     
   オオヒメノカサ近縁種  撮影  西田誠之          キツネハツ   撮影  大館くみ
     
      フクロツルタケ   撮影  西田誠之       フクロツルタケ  撮影   西田誠之

     
    コガネキヌカラカサタケ    撮影  西田誠之   イロガワリ   撮影  西田誠之

     
      ムラサキホウキタケ  撮影  西田誠之      サヤナギナタタケ   撮影  大館くみ     

群馬の森観察会(2016925日)報告

群馬の森の観察会は、平成9年に行われて今回で2回目です。私の自宅から車で15分程の所に有りますので、暇を見ては観察に行くポイントです
。夏の盛りの頃に公園を散策すると色々なきのこが出ています。ヤマドリタケモドキの写真を撮りたくなったらシラカシの樹下を覗いてください。コレラタケ等は晩秋の土留め用の杭を覗けば沢山見られます。

 きのこの勉強をするためには、自分の足で歩き、よく見ることが基本です。私も、大宮北高以来平地の雑木林をよく歩きました。上尾南高校時代は、大宮の中新井の雑木林を毎日見て歩きました。
きのこは、
3日位を単位に移り変わってゆくことを覚えたのもこの頃です。

 今では、分類学をなぜ学んだのか不思議になります。高等植物のように良く調べられている世界であれば、これだけ覚えれば何とかなるという事が見えてくると思いますが、きのこの世界は、奥が深くて見当もつきません。本当に悩ましい限りです。

 今回シロクロハツが広葉樹の林の近くの芝生に沢山見られました。クロハツやクロハツモドキ等はヒダの様子を見ればそれなりに判りますが、たくさんの個体を見ているとヒダの粗さがクロハツとクロハツモドキの中間ぐらいの個体も有り、多くの仲間が有ると考える必要が有ると思います。
 かつて浅間山の
2000メートル付近のシラビソ林で見た大型のコゲイロハツ型のきのこは、傘にヌメリが有りビックリしたことも有りました。
 コゲイロハツタケは亜高山帯の針葉樹に発生するようです。
 またヒメクロハツモドキというきのこも有るようですが、まだ確認したことが有りません。
 マテバシイの樹下で★キツネハツに出会いました。あまり久しぶりなので種名が思い出せず情けない限りです。傘の表面が荒くざらつき、ヒダが厚く疎であることが大きな特徴です。
 ①モチゲチチタケ仮は(青木実・日本きのこ図版
NO.200-1967)に記載されている種です。北陸のきのこ図鑑・カラー図版104948P.208)にも記載が有ります。マツ科やブナ科の樹下に発生すると書かれていますが、群馬の森ではシラカシの大木樹下に散生します。 
 また②ツチイロチチタケ仮は北陸のきのこ図鑑カラー図版
104948P.208)に記載されています。平地の雑木林でも普通に見られます
 コガネキヌカラカサタケは、油粕を施肥した鉢物などにも発生してくることが有ります。レモン色の粉に覆われているため、幼菌は鮮やかで目立つきのこです。

 コガネキヌカラカサタケやシロカラカサタケを培養すると小さな菌核を沢山作る特性が有ります。8月の老神温泉の勉強会で採集されたヒロハアンズタケを久しぶりに培養しましたが、麦芽エキス、トレハロース寒天培地を使ってみた所、植え継いだ組織片の近くに子実体原基なのか菌核なのか不明の塊が沢山見られました。以前培養に使っていた
PDA培地や福島培地でヒロハアンズタケやコゲチャヒロハアンズタケを培養したことが有りましたが、今回のような現象は見られませんでした

 培地組成の異なる多くの培地で比較する必要を強く感じています。

 

群馬の森観察目録(2016925日)

確認種 ①

ハラタケ類

ハラタケ目

ヌメリガサ科

アカヤマタケ

 

ハラタケ目

ヌメリガサ科

ベニヒガサ

 

ハラタケ目

ヌメリガサ科

トガリツキミタケ

 

ハラタケ目

ヌメリガサ科

オオヒメノカサ

 

ハラタケ目

タマバリタ科

ダイダイガサ

 

ハラタケ目

タマバリタ科

ツエタケ(広義)

 

ハラタケ目

ホウライタケ科

ニセホウライタケ

 

ハラタケ目

ホウライタケ科

アミガサホウライタケ

 

ハラタケ目

ヒドナンギウム科

カレバキツネタケ

 

ハラタケ目

テングタケ科

ツルタケ

 

ハラタケ目

テングタケ科

テングタケダマシ

 

ハラタケ目

テングタケ科

タマゴテングタケモドキ

 

ハラタケ目

テングタケ科

ヘビキノコモドキ

 

ハラタケ目

テングタケ科

フクロツルタケ

 

ハラタケ目

ウラベニガサ科

ベニヒダタケ      ★

 

ハラタケ目

ハラタケ科

ノウタケ

 

ハラタケ目

ハラタケ科

アカキツネガサ

 

ハラタケ目

ハラタケ科

シロヒメカラカサタケ

 

ハラタケ目

ハラタケ科

コガネキヌカラカサタケ ★

 

ハラタケ目

モエギタケ科

ニガクリタケ

 

ハラタケ目

アセタケ科

アセタケ属

 

ハラタケ目

アセタケ科

クリゲノチャヒラタケ

 

ハラタケ目

イッポンシメジ科

コクサウラベニタケ

 

ハラタケ目

イッポンシメジ科

クサウラベニタケの仲間

 

ハラタケ目

イッポンシメジ科

シロイボカサタケ

 

ハラタケ目

シロソーメンタケ科

シロソーメンタケ

 

ハラタケ目

シロソーメンタケ科

ムラサキホーキタケ

 

ハラタケ目

シロソーメンタケ科

ナギナタタケ近縁種

 

ハラタケ類

イグチ目

イグチ科

クリイロイグチ

 

イグチ目

イグチ科

クロアザアワタケ

 

イグチ目

イグチ科

コウジタケ

 

イグチ目

イグチ科

キッコウアワタケ

 

イグチ目

イグチ科

ヤマドリタケモドキ

 

イグチ目

イグチ科

イロガワリ

 

イグチ目

イグチ科

アメリカウラベニイロガワリ

 

イグチ目

イグチ科

アイゾメクロイグチ

 

イグチ目

イグチ科

クリイロニガイグチ

 

イグチ目

イグチ科

ウラグロニガイグチ

 

イグチ目

イグチ科

オニイグチモドキ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

シロハツ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

アイバシロハツ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

クロハツ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

シロクロハツ   ★

 

ベニタケ目

ベニタケ科

アイタケ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

ヒビワレシロハツ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

カワリハツ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

ヤブレベニタケ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

フタイロベニタケ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

ケショウハツ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

ムラサキカスリタケ?

 

ベニタケ目

ベニタケ科

キツネハツ    ★

 

ベニタケ目

ベニタケ科

カレバハツ?

 

ベニタケ目

ベニタケ科

モチゲチチタケ仮 ①

 

ベニタケ目

ベニタケ科

ニオイワチチタケ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

アカハツ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

ウスキチチタケ

 

ベニタケ目

ベニタケ科

ツチイロチチタケ仮②

 

ベニタケ目

ウロコタケ科

キウロコタケ

ヒダナシタケ類

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

カワラタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

カイガラタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

チリメンタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

オオミノコフキタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

ニクウスバタケ

 

タマチョレイタケ目

シワタケ科

ヤケイロタケ

 

タマチョレイタケ目

所属科未確定

ミダレアミタケ

 

タマチョレイタケ目

所属科未確定

ニクウチワタケ

 

タマチョレイタケ目

タバコウロコタケ科

ネンドタケ

 

タマチョレイタケ目

マクカワタケ科

カミウロコタケ

 

ラッパタケ目

ラッパタケ科

ヒメホウキタケ

 

アンズタケ目

カレエダタケ科

カレエダタケ

 

アンズタケ目

カレエダタケ科

カレエダタケモドキ

 

アンズタケ目

アンズタケ科

アンズタケ?

 

 

 

 

腹菌類

ヒメツチグリ目

ヒメツチグリ科

エリマキツチグリ

 

ヒメツチグリ目

ヒメツチグリ科

フクロツチガキ

 

 

 

 

キクラゲ類

キクラゲ目

キクラゲ科

アラゲキクラゲ

 

キクラゲ目

シロキクラゲ科

キイロニカワタケ

 

 

 

 

子嚢菌類

ビョウタケ目

ズキンタケ科

ズキンタケ

 

クロサイワイタケ目



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