■秋ヶ瀬公園きのこ観察会
    


    開催日:2016年1103日(木・祝日)

    観察地域:秋ヶ瀬公園三ツ池駐車場付近

    参加者:49名 (会員22名、1日会員27名)

    世話人:大館一夫、葛西俊明、野沢潔、志村隆久、福島隆一

    写真撮影協力者:門倉めぐみ

     報告:野沢潔、福島隆一

             
      いつもの具だくさんキノコ汁   撮影 門倉めぐみ          硬いキノコの解説をする西田さん  撮影 富田稔

            
       ヌメリスギタケモドキの説明をする大舘さん 撮影 門倉めぐみ        



秋ヶ瀬観察会雑感

 夜来の雨も存外と早く降り止んで陽光の中爽やかな朝を迎えた。心配は地面の具合であったが、観察会場に着いて様子を見 行くと以外に乾いた場所も有り胸を撫で下ろした。こうなると採集品が多からんことをと願う事に関心は移った。 先日ラジオで聞いた話題を思い出していた。ミシュランの調査で日本人の(探す)事に充てる時間は、月平均76分だそうである。その第一位はペンで二位は現金、三位は財布だそうだ。この(探し)に充てる時間が世界の何番目に成るのかは不明であるが、我々きのこハンターのそれを入れると(探し)時間の平均は、随分増加するのではなかろうかと思う。今日も50人からの人が、森の中で探すのであるからきのこさえ存在して居ればその姿を見られると確信していた。しかし同定会場に集まったきのこは硬いきのこのオンパレードであり、軟らかいきのこは数株であった。やはりシーズンオフできのこの存在自体が無かったのであろう。

調理後記

 参加者が出発した後、にわか調理人としては時間を惜しんで仕込みに入った。今回は何年振りかの現地調理である。今年は自分なりに思う処が有って松茸汁を担当させて戴いた。7月から貯めだした松茸が紛失するというアクシデントが有り、それに気付いたのが9月に入ってからでシーズンの終わりに近付いた時期でもあり少々焦った。埼玉県産のストックも一緒に紛失していた。あてにしていた岩手県の発生地は、台風(9号?)の影響でほぼ全滅状態であり、止むを得ず各地のプロにお願いした。松茸汁には、本来ならば豆腐が入っているのだが、それには少々無理があるので大根で代用した。鶏肉は臭み抜が必要なので市販の蒸し鶏を用意したが投入を失念した。同じくミツバの薬味も同様であった。かくして悪戦苦闘の末、やっと口に出来る様な物が仕上がった。少々時間は早かったが、待っていて下さった方々も有り販売を開始した。沢山の反省点や改善点が有ったので次回への申し送りにしたい。 

松茸汁山賊風(60人分)

松茸

15本位い

ミツバ

4

鳥の胸肉

4

だし汁

12

かまぼこ

4

薄口しょうゆ

適宜

大根

2

みりん

適宜

ニンジン

2

適宜

文責  野澤潔

 例年行っているきのこ汁ですが、今年も福島が担当しました。三夜沢きのこ園で栽培しているマイタケとハナビラタケをコンテナーで運び込み、その他市販のエリンギ、ブナシメジ、ナメコ、エノキタケ、原木栽培した巨大なシイタケ、橋本さんが用意してくれたヒラタケ、シロヒラタケ、村田さんが準備してくれたヌメリスギタケ等のきのこをふんだんに入れ、前日の夜から準備して来たきのこ汁に入れて、沸騰を待っていたのですが、きのこ汁の量が多いので皆さん沸騰までの時間が待ち遠しかった事でしょう。先に松茸汁を戴いている間にきのこ汁も出来上がり、きのこを山盛りにして食べておりました。私も2杯食べてみましたが、いつもの様な味でした。三十年来このような芸のない事を繰り返してきたのですが、自家用車にボンベやコンロ、きのこ汁、さまざまの機材などを準備しなければならない様子をご覧になっていた橋本啓一さんから、自分の所には煮炊きをする道具や機器等全て有るのでこのようなイベントの時には、相談して下さいというお話を戴き大変心強く思いました。
きのこの鑑定ですが、11月3日に行っている秋ヶ瀬キノコ勉強会で見ることのできるきのこは例年同じ様な種類です。ハンノキに見られるチャミダレアミタケ?と思われる種については、何とかしなければならないと思っています。        文責 福島隆一

                  


    
     ヒラタケ幼菌   撮影 大久保彦      ヒラタケ    撮影 大久保彦     ハタケシメジ   撮影 栗原晴夫

    
      チシオタケ   撮影 大久保彦      コキララタケ  撮影 富田稔       ドクベニタケ   撮影 富田稔

    
     ミミナミハタケ  撮影 大久保彦

     

 

秋ヶ瀬公園の目録(2016.11.3

確認種 ①

ハラタケ類

ハラタケ目

ヒラタケ科

ウスヒラタケ

 

ハラタケ目

スエヒロタケ科

スエヒロタケ

 

ハラタケ目

フサタケ科

フサタケ

 

ハラタケ目

シメジ科

ハタケシメジ

 

ハラタケ目

キシメジ科

コカブイヌシメジ

 

ハラタケ目

タマバリタケ科

ツエタケ(広義)

 

ハラタケ目

タマバリタケ科

エノキタケ

 

ハラタケ目

ラッシタケ科

サクラタケ

 

ハラタケ目

ラッシタケ科

チシオタケ

 

ハラタケ目

ラッシタケ科

ニオイアシナガタケ

 

ハラタケ目

ウラベニガサ科

ウラベニガサ

 

ハラタケ目

ハラタケ科

ホコリタケ

 

ハラタケ目

ハラタケ科

オニフスベ(老菌)

 

ハラタケ目

ナヨタケ科

キララタケ

 

ハラタケ目

ナヨタケ科

コキララタケ

 

ハラタケ目

モエギタケ科

フミズキタケ?

 

ハラタケ目

モエギタケ科

ヤナギマツタケ

 

ハラタケ目

モエギタケ科

ヌメリスギタケ

 

ハラタケ目

モエギタケ科

ヌメリスギタケモドキ

 

ハラタケ目

アセタケ科

キヌハダトマヤタケ

 

ハラタケ目

イッポンシメジ科

シロイッポンシメジ仮

 

ベニタケ目

ベニタケ科

ドクベニタケ

 

ベニタケ目

ウロコタケ科

チウロコタケ

 

ベニタケ目

マツカサタケ科

ミミナミハタケ

 確認種 ②

ヒダナシタケ類

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

カワラタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

カイガラタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

チャカイガラタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

ヒイロタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

フルイカワラタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

エゴノキタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

チャミダレアミタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

マンネンタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

オオミノコフキタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

クジラタケ

 

タマチョレイタケ目

タマチョレイタケ科

スジウチワタケモドキ

 

タマチョレイタケ目

ツガサルノコシカケ科

ツガサルノコシカケ

 

タマチョレイタケ目

ツガサルノコシカケ科

アオゾメタケ

 

タマチョレイタケ目

ツガサルノコシカケ科

ヒメシロアミタケ

 

タマチョレイタケ目

シワタケ科

ヤケイロタケ

 

タマチョレイタケ目

シワタケ科

ニセニクハリタケ

 

タマチョレイタケ目

マクカワタケ科

カミウロコタケ

 

タマチョレイタケ目

所属科未確定

センベイタケ

 

タマチョレイタケ目

所属科未確定

ニクウスバタケ

 

タマチョレイタケ目

所属科未確定

ミダレアミタケ

 

タバコウロコタケ目

所属科未確定

ハカワラタケ

腹菌類

スッポンタケ目

スッポンタケ科

スッポンタケ幼菌

 

ヒメツチグリ目

ヒメツチグリ科

エリマキツチグリ

キクラゲ類

キクラゲ目

キクラゲ科

アラゲキクラゲ

                                              

  

                        
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