a  きのこ栽培勉強会  


  

報告者 福島隆一

開催日

2023年 4月 9()

集合場所

埼玉県熊谷市箕輪779 

実習地

橋本啓一さん宅 あすわの

開始:終了

   930  ~  1530  

参加者

会員 10 名:一日会員 1 名

撮影者

栗原晴夫

世話人

福島隆一(代表)、橋本啓一 村田紀彦



       
      福島会長の挨拶              短木栽培用原木準備

       
     シイタケ用原木の穴あけ作業           接種用の種菌をほぐす  

       
     接種棒植菌作業棒               サンドイッチ栽培接種作業

      
    やれやれ植菌作業完了                

今年度のきのこ栽培勉強会は、3月19日に実施する予定でしたが、アクシデントが有り49日に延期されました。不運なことに、前日から大陸より寒波が南下してきた為、北部山沿いは雪が降り、寒風が吹き荒れる中での作業に成りました。午前中の作業は、橋本さんが準備をして戴いたイヌシデの原木(2030㎝)を村田さんにカットして戴き、皆さんで短木栽培を行いました。きのこの種類は、白ヒラタケ、ヒラタケ、ウスヒラタケ、ナメコ、ヌメリスギタケ、キクラゲ、アラゲキクラゲ等の種菌を原木の小口に塗って両面をラッピングするサンドイッチ法式の栽培を行いました。種菌は私の自宅で1月頃から準備して来ました。オートクレーブとクリーンベンチが有れば、慣れている人ならばそれほど難しい事ではありませんが、いろいろな雑菌との戦いが有り、奥深い所はどんな世界も共通に思います。後期高齢者になってから自宅で作業することが多くなり、大型な機械類は置けませんし、作業スペースも無いので不自由な事ばかりです。毎日たくさんのキノコの植え継と観察に膨大な時間を費やしている遊び人からすれば、いろいろなキノコの栽培も面白いと思いますが、簡単にできて美味しく食べられるキノコと言うことに成ると栽培種が限られてきます。原木を滅菌してクリーンベンチ接種し、無菌的に生育した後、地面に伏せ込むような事ができれば、栽培きのこの種類を大幅に増やすことができますが、限られた時間内の活動では無理が有ります。皆様も良く知っているハタケシメジは腐生菌ですが、菌糸の生長がとても遅くシイタケのように原木に種菌を植えても栽培できません。今回三重県の洞窟で2.5㎏の袋栽培をしている所から廃菌床を50個ほど送って戴き、地面に伏せ込んで栽培する方法などもご案内してみました。

昼食は、私が準備したキノコ汁で食べるつもりでしたが、あまり寒いので煮込みうどんにして食べました。今回のキノコ汁の中には、市販のキノコ以外に上海の市場で購入した出汁取り用の野生茸も入っておりました。キノコ汁の中に入っていたきのこを持ってきてこれは何ですか?アミタケですね。これは?トガリアミガサタケでしょうか。これは?ホウキタケの仲間でしょうね。等の会話も有りました。寒風の拭き曝す中でしたので、煮込みうどんは体が温まり何よりのご馳走でした。

午後の作業は、長木栽培の実習をおこないました。コナラの原木にコンパネ用ドリル(12㎜)で孔を開け、植菌棒と言う道具を使いシイタケのオガクズ種菌を接種しました。また前日私が持ち込んだ榎の原木に白ヒラタケ、ウスヒラタケ、ヌメリスギタケ等のオガクズ種菌を接種し、その後発泡スチロール製の蓋を押し込み完成です。

最後に、持ち帰った後キノコが発生するまでどの様に管理するか?と言うお話をしました。特に仮伏せはとても大事な作業ですのでよく説明しましたが、皆さん経験が長いのでよく理解しておりました。しかし、マンションのベランダできのこを栽培するのは相当の努力が必要になるので、橋本さんに任せて育てて戴き、秋に気温が下がってから自宅に持ち帰る方が無難ですよと言う説明もしました。最後に欲しい種類の短木や長木を車に積み込み全員で後片付けをして怪我もなく無事に終了できました。上手く育て、沢山のキノコが出ると良いですね。原木の調達や会場を提供下さいました橋本様や原木のスライスや皆さんの面倒を見て戴いた村田様に感謝申し上げます。

 

  

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